fc2ブログ
アナログの確信


最近、珍しく撮影が続いたので、少し思うことがありました。
ことアナログに於いての撮影枚数とは、良い写真が撮れているかどうかの確信しだいです。「あ、いまのカットで大体撮れた」と確信が持てたら、そこで止めるのです。ところが現像が上がるまでは落ちつきません。露出は合っているか、ピントは大丈夫か、良い表情は本当に撮れているか、と心配しながら待つことになります。尾崎さんの写真を撮った総数は2万枚ちょっとでした。ステージを撮ったものも含まれていますから、スタジオやロケーションだけだと数千枚しか無いと思います。9年間で撮った枚数としては、多い方ではないと思います。
今はデジタルになって、撮った側からモニターで確認しますから、その場で全ての結果が出てしまいます。良い写真が撮れているのは分かるのですが、ぼくは何故か、以前とは違った何かの確信が持てないままでいます。その説明は難しいです。
ですから、いまでも可能な限りはアナログでも撮影します。そこには少なくとも、ポジフィルムという実体は在るからです。いや、単に、もう古いタイプの写真家なのだと思います。 T.Tajima
Posted by 田島照久 thesedays
comment:0   trackback:0
[写真の話
| HOME |