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Shogo Hamada Gallery 2


2001年に浜田省吾さんの撮影で初めてイギリスに行き、イングランドのいろんなところでロケーションをしましたが、ロンドンで二階建バスなんかを見たときより、ブライトンの海辺のカフェでフィッシュアンドチップスを食べた時に、おお、これこそイギリスだ!とやたら感動しました。ほかにも、田舎の街で、おばちゃんたちが経営するレストランで食べた庶民の味や、農村の肥料の匂いとかをよく覚えてますが、デザイナーだったらもっと観たもので感動しろ!ですよね。そう言えば、ストーンヘンジにも行きましたが、もう、こういった遺跡なんかになると、確認するみたいな感じで、ボクの場合、感動といったものとは違うものになってしまいます。でも、ロンドンの天候の変化は聞いていた以上で、晴れているかと思うと、夕立がきますが、それがキラキラしていて、とても奇麗でしたね。いま気付きましたが、イングランドと言えば、ミステリーサークルを観るべきだったかも…。T.Tajima

SHOGO HAMADA HARBOR SIGHT
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[デザインの話
モニターの壁


4年前の取材で撮られた仕事風景ですが、今も変わりません。しかし、これじゃあモニターの壁に囲まれたワーカホリックですね。ニュースなどでパソコンが並んだオフィスの風景を見る度に、自分と一緒だと安心してしまいますが、デジタルに早くから移行したぼくは、こんな状況で20年近くを過ごして来たことになります。仕事とはいえ、生活の大半はモニターの前というのは、本当に考えものです。今のテーマは「書を捨てよ、町に出よう」です。T.Tajima
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[デザインの話
ピラミッドのデザイン


まだ見つかっていないピラミッドがあるのではと思います。特に大西洋の海底には、巨大なものが幾つも眠っていそうな気がします。ギザのピラミッドは、実は公共事業だったという説は説得力がありますが、重力を遮断できるUFOが一週間くらいで積み上げたという説の方をぼくは結構気に入ってます。地底にはたくさんのピラミッドが眠っていて、地球の磁場をコントロールしているという説もロマンがあります。いずれにせよ、王様の墓というのは現実的ではないので、最近はあまり言われなくなってますね。
ところで、このピラミッドはメキシコで撮ったものです、と言うのは嘘で、勝手にぼくがデザインしたものです。でも何割かの人が騙されます。こんなピラミッド、ありそうでしょ? T.Tajima
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[デザインの話
Manhattan Beach Pier


探したら、70年代に撮った、なんとなく夏の終わり風の写真が出て来た…。 T.Tajima
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[ひとり言
夏休みが…


年々、夏休みが遠くに行ってしまいます。

このブログを覗いていただいているみなさん、
意見を書いて頂いているみなさん、
ありがとうございます。

まだまだ暑い日が続きますので、ご自愛下さい。

T.Tajima
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[ひとり言
アナログの ON THE ROAD


1982年、まだコンピュータが個人レベルでは扱えないころ、いわゆる、写真の二重露光の技術でつくっていました。味がありますね。これが何でも出来るようになった、今やると、きっと、光を増やしたりして、やり過ぎになってしまうような気がします。最近、制限がかけられていたアナログの頃のデザインって良かったな、と思いますが、これって、歳をとったということか…。T.Tajima
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[デザインの話
都合のいい夢
「都合のいい夢」  田島照久

            (horror level ☆)

夢を見た、面白い夢だった。
俺は自分が最も忌み嫌う姿に成り果てていた。
なのに、それを愉しんでいたのだ。
そして突然、視点が変わった。
すると、別の違う自分になっていた。
その二人目の自分は神聖な姿にでもなっているのか、
最初の自分の姿を見下ろしながら
「おまえはどうして、そんな姿を愉しめるのだ。」
と心底、落胆しているようだった。
さらに驚いたことに、そこに三人目の自分が登場した。
そいつは忌み嫌う自分と神聖な自分に向かって、
あざけりながら説教を始めた。
「おまえらふたりの姿は一体何なのだ、
  みっともないぞ、いい加減に、
  目を覚まして元に戻ったらどうだ。」
そう言うと、冷ややかに笑った。

もう支離滅裂な場面だった。
ひとつの夢の中に、自分が都合三人もいたからだ。
起きて、いや正確には未だ眠ったままで思い出していた。
そうだ、確か、ありったけの睡眠薬を飲んだのだった。
忌み嫌った姿の正体は自分の死体で、
それを許せないでいる神聖なものの正体は孤立した魂。
その二つに向かって説教していたのが、
自分に手を下した自分、つまり本来の
自分だったというわけだろう。
いずれにせよ手遅れだ、俺の人生最後の夢にしては、
なかなか面白かったな…と思った瞬間、
今度は本当に夢から覚めて現実の世界にいた。

ひとりだった。
もしや…と振り向くと、うしろには
異様に澄んだ浅い川が音も無く流れている。
すでに渡ってしまった後らしかった、
膝から下が濡れている。
落ち着いて辺りを見渡してみた。
見渡す限り延々と白い石畳とグレーの空が広がっている。
完璧な静寂が支配していた。

長年うまく行っていると思っていた恋人に去られ、
職場の同僚から相手にされていない
 ことに、今さらながら気付き、
大学時代から仲が良かった親友の佐々木に
そんな恋人と同僚のことを愚痴っていたのだ。
そのうちに、佐々木は何が気に入らないのか、
真顔で怒りだして言った。
「石田、おまえって、最低のヤツだな、
  生きてる価値ないよ、ホント」
俺には、その言葉が決定的となった。
慰めてほしかったのに冷たいヤツだと思った。
そんなことが重なり、
それまでに経験したことが無い焦燥感を味わっているうちに、
やけ酒をあおり、ほんの出来心で
  睡眠薬に手を伸ばしてしまったのだ。
よく、考えれば、バカなことをしたのは明らかだった。
その程度の挫折なんて、人生の試練だと
  考えれば何とでもなったはずだ。
数えきれない数の錠剤が咽元を過ぎていくのを
 他人事のように愉しみ、
美しい花畑の出現を期待していた。

が、そんなに甘いものではなかった。
現実の世界の孤独なんて、かわいいものだった。
ここが彼岸の世界だとしたら、当たり前だが、
ひとが生きて行く場所ではなかった。
何にも無かった。
見渡す限り、どこまでも色の無い世界が広がっていた。
そこは、ただただ、寂寞としたところだった。
初めて体験する底なしの孤独が襲って来た。
その恐ろしいほどの孤独感から逃れるために
俺は、ひたすら、歩き続けた。
三日三晩、歩いても、歩いても、景色は全く変わらなかった。
悪いことに、この世界では、疲れることはないようだ。
それは、逃れることが出来ない
  無限の孤独が続いて行くことを意味していた。
七日めになると、さすがに耐えられなくなり、
 俺は大声を上げて泣いた。
もう泣くしかなかった。
しゃくり上げて泣いているうちに、
もの凄い吐き気に襲われた。
「イシダー、石田!」
胃の中の物を全部吐き出すと、
目の前に佐々木が現れた。
「石田、おまえってやつは、ほんと、
  どこまでも迷惑なヤツだ!」

自分の部屋に居た。
「おまえ、このクスリ全部飲んだろ。
 荒療治だけど仕方なかった。
 虫の息だったから、
 ネットで調べて、無理矢理、
 有り合わせのもので、胃の中を洗ったぞ」

佐々木が酔いつぶれて、
俺のベッドで寝てしまっていたことを思い出した。
生き返ったのだ。頭が割れるように痛かった。
「佐々木、ありがとう、すまん」佐々木に素直に感謝した。
佐々木は頷いて、何も言わなかった。
やはり親友というものは、
こんなときにチカラになってくれるのだ。
有り難いことだった。
もう、絶対バカなまねはしまいと思った。

それから、しばらくして、体調が戻ると、
佐々木と腹を割って語り合った。
佐々木だって、人の子、実は、たくさんの悩みを抱えていた。
彼はいつになく、赤裸々に自分の不幸な身の上を話してくれた。
みんな、他人では計れない、
大変な人生を送っているのだと改めて気付かされた。
俺と、佐々木は、前向きに、楽しく生きて行こうと、誓い合った。
話が興に乗り、明るい将来を夢見ていると、
楽しくて仕方がなかった。
そうしているうちに、佐々木は、タバコを切らしたから、
コンビニへ行って来る、と表へ出て行ってしまった。

ひとりになると、
先ほどの生々しい臨死体験が思い出された。
あっちの世界で起きたことを検証してみると、
妙なことに気付いた。
確か、俺は川を渡りきっていたはずだった。
聞かされた話しでは、川を渡る前に
誰かの呼ぶ声で振り向き、
助かるのだという。
でも、俺は川を渡りきっていた。そのことだけは確かだった。
濡れた靴下が気持ちが悪くて、脱いだのを克明に覚えている。
まとわりついて、なかなか脱げずに苦労したのだった。
よく考えてみると、佐々木も様子がおかしい。
確か、栃木でも有名な富豪の家に生まれているはずだ、
あいつの不幸な身の上なんて聞いたことが無い。
それに、佐々木は、俺の部屋で酔いつぶれてはいなかった。
怒った挙げ句に、ドアをもの凄い勢いで閉めて出て行ったはずだ。
あいつ「佐々木!」と叫んでドアを開け、
表へ飛び出すと、
石畳の石が裸足の足にひんやりと触った。
目の前には見覚えのある、色の無い風景が広がっていた。
慌てて振り向くと、
今開けた自分の部屋のドアが消えるところだった…

夢だった。

歩き続けて七日めに、やっと眠ったらしかった。
死後の世界でも、夢は見るのだ。
それも、生前の世界と同じように、
都合のいい夢を見るらしかった。
しかし、リアルな夢だった。
現実の世界に居るような感覚にひたれた夢だった。
味覚も、嗅覚も、すべての感覚が本物と同じだった。
どうやら生前に見る夢とはそこが違うようだ。

でも、良かった、これからは
この7日めに見る夢を、唯一の楽しみにして、
こっちの世界で、生きて行けることが分かったからだ。

俺は、また当て所も無く歩き始めた。
少しでも早く睡魔が訪れることを願って…。


©2008 Teruhisa Tajima all rights reserved.

新作の「ホラーマーケット2」です。


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[超短編小説
リンゴ(雌)写真集ふう写真


リンゴ(元アイドル系)の猫背。 T.Tajima
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[ねこの話
Fender Stratocaster (1968)


バンドを組むとフェンダーのギターをなんとかして手に入れたいと思うようになりましたが、高額な上に、そのころ住んでいた福岡には輸入物のギターを扱っている店も限られていました。そのうち隣町のダンスホール(死語)に出るようになり、その他にも、いろいろなダンスパーティー(これも死語)にお呼びがかかり、出演料などをもらうようになりました。それを貯めて、親兄弟、友達、親戚からも援助してもらい、念願のフェンダーを買いに、バンドの仲間と福岡市内の楽器店に出かけ、ショーウインドウに飾ってあった白いストラトキャスターを買いました。バンドのベーシストは赤いジャズベースを買いました。選択の余地はありませんでした。その2本しかフェンダーは置いてなかったからです。夢にまで見た舶来(これも死語か)のギターは、それまでのものとは別物でした。レコードで聴く音と同じ音が出るのが信じられませんでした。木やペイントの匂いもアメリカの匂いがしてました。よく見るとヘッドの形が変わっていて、ロゴも新しくなっていて、写真で以前に見ていたものより新しい感じで、やった、新型だと、興奮しました。そのころは、ヴィンテージは単なる中古ギターですから、少しでも新しい型が嬉しかったのですね。ギターにサインがありますが、カルロスサンタナ氏のものです。「あなたが神のメロディーを奏でられますように」といったようなことが書いてありますが、ぼくには不似合いなお言葉ですね。とにかく語りだすと切りがない、ぼくにとっては分身(ギタリストでもなのに)のようなギターです。 T.Tajima

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[ギターの話
UFOの形状


ぼくが考えるUFOのデザインは、これくらいの有機的な材質と形状を持ったものです。生物と化学が一体になったようなもので、その特徴として、当然、光学迷彩機能を備えてますから、どんな状況にも同化して姿を消すわけです。しかし、もしUFOがいるとしたら、その存在自体は究極のバイオでしょうね。誰も、古くなったUFOの残骸がゴロゴロしてるとこなんて、見たくないと思います。 T.Tajima
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[デザインの話
初めての小説本の装丁


初めて小説本の装丁をしたのが、この山田詠美さんの「ぼくはビート」でした。もう20年くらい前のことです。いま見ると、まるでロックミュージックのようなデザインをしてますが、それが編集者の狙いだったと分かったのは、ずっと後になってのことです。T.Tajima
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[デザインの話
猫マンガ(連載の予定なし)


ご要望に、応えて。猫マンガです。
サーバーの奥を探したら出て来ました。
こんなもの、いつ作ったのやら… T.Tajima
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[ねこの話
続々・画像をつくるということ


ビグザムは、ほんとに、これしかない?



数日後、フ~! T.Tajima
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[デザインの話
MA-YA


水谷公生さんと柳田ヒロさんのユニットMA-YAのアルバムデザイン。これはそのポスターです。能面は現在も使われている本物をお借りして撮影しましたが、その哀しさから喜びまで、全てを携えた表情は、デザインとは何かを、ぼくたちに語りかけているようです。MA-YAの音はジャンルで言えばプログレッシブロックなのでしょうが、懐かしい感じの中に新鮮な驚きがいっぱい詰まってます。おふたりの長年のキャリアから生まれたサウンドが、とにかくかっこいいのです。T.Tajima

この絵が動くプロモーションビデオもつくりました。以下は当時書いたビデオ制作時のノートから。
MA-YAのCDのデザインに続いてミュージックビデオをつくった。まだ寒い季節だった3月に出演陣のMA-YAのお二人、水谷公生、柳田ヒロの各氏、そしてゲストのテリー伊藤さん、ヴォーカルの浜田省吾さんが我がジーズデイズのスタジオに集結。重厚なサウンドに合わせてほとんどの皆さんがワンテイクで撮影はオーケーに。皆さんかっこ良かったが、特にテリーさんは御自身がディレクターだけあって使いきれないほどの面白いテイクを演じていただいた。後日ラッパーのXBS氏の部分を追加で撮影。 若いXBS氏とはジーズデイズの仕事でもある「パトレイバー」や「攻殻機動隊」の話で盛り上がる。さて、編集は時間ができる深夜におよそ一ヶ月をかけて少しづつ完成させた。Final Cut Pro というパソコン用の映像編集ソフトつくったこのビデオを見たソニーミュージックの某映像ディレクター氏に、間違い無く田島さんは日本でも屈指の「ファイナルカット使い」ですよ、との評価を頂いた。まあ、まだやっている人が少ないだけの話ですけどね。でも良く出来ていると思いますから、機会があったら見て下さい。グラフィックデザイン事務所のパソコンでもこれくらいは出来ますという見本です。



アルバムは海外でも絶賛されてます。
ma-ya
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[デザインの話
続・画像をつくるということ


〈改造前〉
さすがに、この30年くらい前のプラモデルを見たときは途方に暮れましたが…



〈改造後〉
なんとか、チカラ技で翼長62メートルに見えるようにしたものです。巨大感でてますかね…。ハア~。T.Tajima

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[デザインの話
Kadokawa Horror 文庫 その2


どんな仕事にも旬な時期はあります。このホラー文庫シリーズも、続けていたら、おまえのデザインはもう飽きた、いい加減にしろ、ということになっていたと思います。4段目の右の画像が「リング」の表紙になったものですが、その後、映画公開に合わせて、ポスターの絵柄に代わってしまいました。実は、シリーズの中でも特に気に入っていたデザインだったのですが…。T.Tajima
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[デザインの話
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