27,
2008

ブン。おっ!きょうは元気か? T2
カレンダー
最新記事
最新コメント
プロフィール
Author:田島照久 thesedays
月別アーカイブ
検索フォーム
カウンター
|
26,
2008
![]() 枯れ始めている食卓の花を撮影。奇麗な花の写真は皆撮るだろうから、ぼくは変な花の写真を…。T2
26,
2008
![]() ブン。きょうはいまいち元気無し。明日に期待!T2
19,
2008
3/26(水)にメディアワークスから発売される田島照久著書の写真集『ガンダムフォトグラフィーエレメント』の見本誌が届きました。
![]() 2004年に発売された『ガンダムフォトグラフィー』のポピュラー・エディション版、値段もリーズナブルな1,500円に! 全て一眼レフで撮りおろした『ガンプラ』と、背景をCG合成で作り上げたガンダムの世界は、実際にそこにガンダムが実在するかのような迫力ある写真に。 美しいビジュアルにだけに留まらず、一枚の写真に込められた臨場感や背景に潜む物語は、視覚のみならず想像力を駆立てます。 それぞれの写真に撮影エピソードが掲載されているのも読み応えがあります。 中はこんな感じです↓ ![]() 飛行場にドップが! 実際にありえる、かも……。 ![]() 瓦礫の中でマシンガンを構えて立つザク、まるで戦場で撮影されたような写真。コ、コワイ……。 ![]() ズゴックが海から浮上。ヒィ! 3月26日(水)全国書店にて一斉発売です。
14,
2008
![]() 「おい、田島。おまえサンタナ好きだったな、じゃあ横尾さんのアシスタントはおまえがやってこい。」先輩のその一言で、ぼくは、その時はまだ、誰もそんなビッグプロジェクトになるとは思わなかった、仕事を任されることになった。時は1972年。当時のロックバンドの最高峰だったサンタナは、その年の夏に、衝撃の日本縦断ツアーを終えていて、それをライブレコーディングしたアルバム「ロータスの伝説」の制作担当ディレクターの磯田秀人は、そのデザインを横尾忠則に頼みたいというプランを立てていた。 磯田さんは凄んだ顔でぼくに迫った。「田島、やってくれるよな、失礼のないようにな。横尾さんの手足になるんだぞ、死ぬ気で行け。いいな。」そんな特攻隊じゃないんだからと思いつつ、ぼくは、高輪プリンスホテルに集英社の仕事でカンヅメになっている横尾さんを、連日のように訪ねることになった。グラフィックデザイナーとしては駆け出しに過ぎなかった若干22才のぼくは、この企画を任されるには、若すぎたのだと思う。明らかに上司の選択ミスだった。 初対面の打ち合わせの席、高輪プリンスのコーヒーラウンジで、横尾さんは長い長いオカルティックな内容の雑談の後、突然、言う「田島くん、サンタナのジャケットは、なんか、とんでもないもんにしたいね。」不思議な話を沢山聞いた後である。気持ちはこの日常を少し離れている。ぼくは、ぼーとして応える「あ、そう、そうしましょう。」何が何だか分からないうちに、初めての会合は、それでも、なんとか無事に幕を閉じる。 二回目の打ち合わせ。横尾さんは四杯目の紅茶をお代わりし、ぼくは三杯目のコーヒーを飲んでいる。話題はUFOのことに移り、横尾さんは昨日見た空飛ぶ円盤の絵を描いてみせてくれる。嫌いじゃないぼくは、よせばいいのにいろんな質問をする。そんなやりとりが続いた後、別れ際に、横尾さんはポツリと言う。「サンタナは、なんかこう、うあーっと、拡がっていく感じがいいね」その頃は、ぼくの心はとっくにこの地球を離れ、銀河の彼方にすっ飛んでいる。応えが自然にこぼれる。「あ、そうですね、うあーっと拡げましょう。とことん、それがいいですね。」二時間の雑談の後、僅か5分ほどで肝心のサンタナの打ち合わせを済ませて、高輪プリンスを出ると、自然とぼくは空を見上げている自分に気づく。 そして、三回目の打ち合わせ。話はさらに進んで、インドや精神世界の深遠な内容に移っていく、しかしそれが二時間も経つと、ついに話題は途切れがちになり、横尾さんは少し黙り込む、そしておもむろに、タイミングよくサンタナのことに言及する。「展開だね、どんどん展開していく感じがいいね。うん、そうだ、いろんな方向に無限に展開していく感じだね。」このとき、すでに、ぼくは横尾さんとは一心同体。会社のことなど気持ちの片鱗にもない。そして、ついに言ってしまう。「分かりました、世界一のジャケットをつくるんですね。」横尾さんは笑ってうなずく。「そういうことだね。」 それから二ヵ月後、ぼくと磯田さんは洋楽部長席の前に並んで、説教をもらっていた。外資系企業仕込みの部長は机に足をのせて、葉巻を燻らせて言う。「凸版から幾らの見積書が来たか知ってるか、製版代だけで最高級のベンツが買える金額だぞ。」デザイン室長が横でうろたえている。「困ったもんだなあ、田島くんはこういうことになるって、分からなかった訳じゃないだろう。」ぼくは処分を受けようにも、ヒラの新入社員である、怖いものなしなのだ。そこで言葉を還す。「でもサンタナは喜びますよ、それにきっとアメリカのCBSが我々日本のCBSソニーを認めてくれるいいチャンスじゃないですか……」その言葉を遮って部長が怒鳴る。「……あのなあ、よけいなことしてくれたと言われるのが落ちなんだよ、子会社が親会社よりいい仕事をしてみろ、彼等がやりにくくなるんだよ。わかっとらんな、まったく。」……ほう、大人の世界は難しい。いいものつくると怒られるんだ……。ふてくされて呟くぼくを磯田さんが慰める。「田島、俺がなんとかする。」 さらに一週間後。今度は凸版印刷の会議室。長かった制作期間も終わり、ぼくは横尾さんと膨大な原稿を机に拡げて、説明を受ける製版の技術者数名を前にしていた。とりあえずぼくが先に全体の概要を説明すると、それを後ろで聞いていた横尾さんが言う。「田島くん。あんた説明の仕方うまいじゃない。そのまま全部やっちゃってよ、任せるから。」それから、ぼくはひとりで二時間かけて30センチ四方、全22面のデザインを説明し終えると、時々要所を押えるときだけ発言しながら、退屈そうに待っていた横尾さんがひと事のように言う。「いやー、しかし、凄いもんになったねー、誰がこんなこと考えたんかねえ……田島くんと磯田くんが、よしゃあいいのに、悪のりして、こんな凄いもんにしちゃったんだよな。」ぼくは、絶句して心のなかで叫ぶ……そんなこと聞いてませんよ、横尾さん。このレコードジャケットをロックミュージック史上、世界最大のものにしたのは横尾さん、誓ってもぼくや磯田さんじゃない、あなたですって!…… うぶなぼくは、そのときになっても、まだ、横尾さんの術に、見事にはめられてしまっていることに、気づいていなかった。 ああー、若かったなあ。 田島照久(2002年2月) * 旧ジーズデイズサイトにアップしていたエッセイです。 こちらのアルバムは2006年に紙ジャケCD化され、 某紙ジャケ愛好家さまのサイトで、見事、”神”ジャケとして2006年度グランプリを受賞しました! 当時の臨場感あふれる制作経緯がこちらで読めます。 / スタッフ 「サンタナ制作日記~”ロータス”への道」
12,
2008
来週発売される川井憲次さんのCD-BOXとDVDの商品サンプルが届きました。3枚組CD『K-PLEASURES ~ Kenji Kawai BEST OF MOVIES』とDVD『Kenji Kawai Concert 2007 Cinema Symphony』共にTHESEDAYSでデザインしました。DVDは昨年11月にパシフィコ横浜国立大ホールでおこなわれたコンサートを収録。迫力ある西田社中の民謡コーラス、映像とシンクロしたフルオーケストラが奏でる映画のサウンドはかなり見応えあります。
K-PLEASURES ~ Kenji Kawai BEST OF MOVIES ![]() Kenji Kawai Concert 2007 Cinema Symphony ![]() 2008年3月19日同時発売です。
10,
2008
ジーズデイズのステーショナリーが掲載されています。
![]()
06,
2008
カバー、表紙周りをデザインしました。
本日発売です。 ![]() ゆうきまさみ ヤングサンデーコミックス
05,
2008
●デザインノート No.15「雑誌デザイン」
![]() ART DIRECTOR'S TALK VOL.2 幻冬舎代表見城徹氏との対談掲載。対談当日「見城さんとの対談なので失礼の無いように」と スーツで出向いた田島と「田島さんなのでジーンズかな」とジーンズ姿の見城さん。 そんなツーショット写真も掲載されてます。 ●デザインノート No.14「進化するフォトディレクション」 ![]() フォトディレクションを主とした近年の仕事が紹介されてます。 ●デザインノート No.4「紙」 ![]() ART DIRECTOR'S TALK GUNDAM PHOTOGRAPHY、浜田省吾さんアルバムジャケット、尾崎豊さんアルバムジャケット、 バガボンド単行本装丁等の制作話が掲載されています。 ●デザインノート No.3「印刷・加工の技」 ![]() 『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』DVDボックス、 『機動警察パトレイバー』DVD-BOOKのパッケージが掲載されてます。 |
| HOME |
copyright © 田島照久のデザインBLOG all rights reserved. powered by FC2Blog
|